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中国が尖閣諸島上空を「防空識別圏」に設定! 外務省も防衛大臣もアメリカ政府も激怒 日米と中国との衝突の危険高まる [気になるニュース]

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中国当局は23日に、新たな「防空識別圏」を設定したと発表しました。

それによると、新しい防空識別圏には尖閣諸島周辺空域も含まれます。

これはけっこう大変な問題になりますよ。

どういうことか説明しましょう。


◆防空識別圏って何?

そもそも防空識別圏って何?というと、
「自分の国に無断で近づいてくるアヤシイ飛行機がそこに入ったら、侵入者として警戒し、必要なら戦闘機を飛ばして、いざとなったら迎撃する準備をするための警戒空域」です。

例えるなら「自宅の建物に無断で侵入しないように、知らない人が庭に勝手に入ってきたら警備員が出て行って警戒する」ための空域だと思っておいてください。

現在は戦闘機のスピードが速いので、領空に入って来たことが分かってから迎撃したのでは間に合わないため、領空の外にこういった防空識別圏を設定し、無断侵入する飛行機を警戒するのです。

本来防空識別圏というのは、「このへんに来たあやしい飛行機は迎え撃つからね」と、国ごとに設定するものです。だから外国に取り立てて宣伝するようなものではありません。領土や領空とちがい、法的に根拠のある空域ではないので、通りたければ通れるのです。

ただ、この空域に入ると警戒して行動に出るということですから、ここを通ることで中国軍に嫌がらせをされる可能性が増えます。実際に「防空識別圏のパトロールを始めた」なんて宣言してますし。

もう一つ、今回防空識別圏を東シナ海全域に大幅に広げて、それをわざわざ世界中に宣言したということは、「ここに入ったら俺らの戦闘機が出て行くからな」=「このへんはウチのナワバリや」という警告・サインでもあります。



◆日本とアメリカは激怒

だから当然日本もアメリカも激怒しています。
例えとしてあまり適切でないかもしれませんが、
あまり使っていないけど、庭の端っこに置いてある物置について、
仲の悪いお隣さんが勝手に「ここまでうちの庭な。入ってきたら俺ら出てくるで」なんて言い出したら「ちょっとまてコラ」となりますね。
しかもそれが、
以前は「あの物置は確かにお宅の物置や」と認めていたのに、
「あの物置の下に埋蔵金が埋まってるらしいで」と分かったとたんに
「あれは前からウチのやし」と言いだしたとなればなおさらです。
そんな感じでしょうか。



◆日本の公式見解

外務省の伊原純一アジア大洋州局長は、中国の防空識別圏設定を受け、韓志強駐日公使に電話で「わが国固有の領土である尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領空を含むもので、全く受け入れることはできない」と厳重抗議しました。
さらに「状況をエスカレートさせるもので、現場空域で不測の事態を招きかねない非常に危険なものだ」と批判した。
民主党時代にはかつてなかった迅速な抗議ですね。いい感じです。

小野寺五典防衛大臣も、防衛省内で岩崎茂統合幕僚長らと今後の対応について協議した。小野寺大臣は協議後、記者団に「一方的な指定は大変危険な行為だ。警戒監視については従前にも増して、しっかりとした対応が必要だ」と語ったそうです。



◆アメリカ政府の反応

アメリカ政府も侵略色を強める中国に警告を発しています。

ケリー国務長官は中国の勝手な識別圏の設定を、
「東シナ海の現状を変えようとする一方的な行為だ」と非難し、さらに
「状況をエスカレートさせる行為は地域の緊張を高め、不測の事態が起きるリスクを招くだけだ」と警告。
中国に自制を求め、日本や関係国と対応を協議していると述べた。

また、ヘーゲル米国防長官は、今回の中国の動きが「地域の現状を不安定化させ、誤解や誤算のリスクを高める」との懸念を示すと同時に、
「中国政府の発表によってこの地域における米国の軍事作戦を変更することはない」と明言した。

簡単にまとめると「お前ら中国が現状を都合よい方に変えようとする動きはガン無視してやるからな。何かあったらお前らのせいな」という警告を出したということです。



◆なんでそんなことを中国はやったのか?

ではなんでまた、日米が怒るのが分かっているのに中国はこんなことをしたのでしょうか?

その原因の一つは、崩壊の兆しが見えつつある中国の国内問題があります。

先日のウイグル族の天安門でのテロ事件や、爆破テロなどに見えるように、
中国国内では不満が高まっています。

政府の中心にいる幹部は数千億円の資産を作っているのに、
地方の少数民族は年に数万円の収入で、引っ越しすら許可されない
なんていう極端な貧富の差があるのです。

こういう国内の不満をそらすために、
外に共通の敵をわざと作るのです。

たとえば、仲が悪かったベジータと孫悟空が、
フリーザを相手に戦う時に「同じサイヤ人じゃん」と
ひとつにまとまるようなものです。
そうやって外に共通の敵を作って国内をまとめようとしているんです。

ただ、中国では地方にいる軍の部隊が中央の言うことを聞かずに勝手な暴走をする可能性もあり、今回の防空識別圏の変更はその可能性を高めてしまうことになります。

だから、「はよ元に戻せや」と日本もアメリカも中国へ警告しているんです。

ですが、メンツを重んじる中国が、日米の警告を受け入れるはずもなく
緊張が高まったまま状況が続きそうです。

無事におさまるといいんですけど、現実問題として中国も引っ込みがつかなくなっていると思います。

だからといってその場しのぎに日本が一方的に折れるのは愚の骨頂です。

そんなことをすれば、中国はさらにエスカレートした要求を突き付けてきます。たとえば「沖縄を返せ」くらいのことは言ってくるでしょう。

困ったものです。


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