日露２プラス２開催　中国の尖閣諸島侵略をおさえるための布石か

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日露２プラス２開催　中国の尖閣諸島侵略をおさえるための布石か　[気になるニュース] [編集]

日本とロシアのあいだで、
外務防衛担当閣僚会議、
通称２プラス２が行われました。

２プラス２ってなんじゃい？
と思ったかもしれません。

２プラス２とは２つの国の防衛大臣と外務大臣が出席する会議で、
日本側からは小野寺防衛相と岸田外相が、
ロシアからはショイグ国防相とラヴロフ外相が出席しました。

なにやらいかめしい感じの会議ですが、
結構大事なものなんですよ。

何しろ、この２プラス２は、これまで同盟国であるアメリカと、
オーストラリアとの間でしか行ってこなかったのです。

それくらいの重さのある会議を
ロシアとの間で開催できた、
ということ自体が成果です。

もちろん、会議を一回やったからといって、
スグにロシアがアメリカ並みの同盟国になりません。

今だってロシア軍機が日本に近づいてきて、
航空自衛隊の戦闘機がスクランブルに
上がるのはしょっちゅうです。

ですが、日本としてはまず、
尖閣諸島に手を伸ばしている
中国を抑えこみたいところ。

そこで、中国と長い国境を接していて、
軍事力ではアメリカに次ぐ力を持つ
ロシアと友好関係を深めることで、
「中国包囲・牽制網」を作り中国が無茶するのを止めたいのだと思います。

ロシアとしても軍事でも経済でも台頭してきた
中国に対抗してアジア諸国と経済関係をより深めるために、
日本やアメリカと友好的になった方が得だと考え、
お互いの利害が一致したのです。

ただ、日米が進めているMD（ミサイル防衛システム）に
対して「ロシアの核戦力を無効化する脅威だ」として
懸念をしめしていたり、戦後ずっと続いている北方領土問題など、
さまざまな課題は残されています。

飛んできたミサイルを撃ち落とすだけの日本のミサイル防衛よりも
相手国の都市で十万単位の民間人を殺戮する
ロシアの核ミサイルの方がよっぽど脅威なんですけどね。

ロシアとは平和友好条約すら結んでいないので、
緊密な協力関係とはいきませんが、
サイバー安全保障についての協力や、
演習へのオブザーバーの参加、
ロシア軍機と自衛隊機の相互訪問など
無難なところから始めるようです。

こういう協力関係を深めていって、日本の島を狙って
無茶な侵略をする国がおとなしくなればいいと思います。